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論文 【 表示 / 非表示 】
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Seasonal variation of grazing scars on massive <i>Porites</i> corals in Sekisei Lagoon, Okinawa, Japan 査読あり
Ikeuchi Eri, Iguchi Akira, Nakamura Takashi, Fukami Hironobu
Galaxea, Journal of Coral Reef Studies 26 ( 1 ) 3 - 8 2024年3月
担当区分:最終著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本サンゴ礁学会
Coral reef ecosystems have high biodiversity and unique species interactions. One example is predation on corals by parrotfish species, known for their grazing on surfaces of massive <i>Porites</i> stony corals. However, factors causing variations of grazing scars on <i>Porites</i> colonies remain largely unknown. In this study, we investigated the relationship between ocean depth of <i>Porites</i> colonies, grazing scar ratios, and photosynthetic efficiency, reflecting the health of coral-zooxanthellae symbiosis in Sekisei Lagoon, the largest coral reef in Japan, with distinct seasonality. We documented seasonal variation in photosynthetic efficiency of symbiotic algae and the frequency of grazing scars. Our results suggest that during the cooler season, <i>Porites</i> colonies with higher photosynthetic efficiency may recover from grazing more quickly than colonies with lower photosynthetic efficiency. We also suggest that fish-coral interactions may vary seasonally, possibly in relation to coral reproductive stages and environmental conditions. Further research is needed to understand the complex dynamics of these interactions in coral reefs.
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サンゴ分類の話 連載 第4回 イシサンゴ類の学名の変更 2023 査読あり
深見 裕伸, 北野 裕子
日本サンゴ礁学会誌 25 ( 1 ) 19 - 25 2024年1月
担当区分:筆頭著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:日本サンゴ礁学会
2012~2014年にかけて旧オオトゲサンゴ科と旧キクメイシ科を中心に分類体系が大きく変更され,それ以降も毎年分類の変更に伴う学名の変更が報告されている。最近ではRowlett(2020)によって多数の科や属の分類の変更が報告された。このように,分類体系の変更が激しい現状において,サンゴ研究者は使用する学名を最新の情報を踏まえて把握する必要がある。しかしながら,分類学に深く関わっていない研究者にとってその作業に時間を費やすことが困難である。そこで,今回は,2016年以降の分類改変に伴う学名の変更があった主なイシサンゴ類の種や高次分類群について紹介する。
DOI: 10.3755/jcrs.25.19
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Kishi D., Nomura K., Nozawa Y., Arakaki S., Fukami H.
ZooKeys 1205 205 - 222 2024年
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:ZooKeys
A new zooxanthellate scleractinian coral, Paragoniastrea variabilis Kishi, Nomura & Fu-kami, sp. nov. (Scleractinia, Merulinidae), is described from non-coral reef regions of Japan and northern Taiwan. This new species was previously recognized as a morphological variant of Paragoniastrea deformis (Veron, 1990) and can be morphologically distinguished from that species by lacking groove-and-tube structures on corallite wall joints, and by having larger calices, numerous septa, and up to three corallites in one valley. The new species also formed an independent clade from its congeners, P. australensis (Milne Edwards & Haime, 1857), P. deformis and P. russelli (Wells, 1954), in the molecular phylogeny based on the mitochondrial intergenic region and nuclear ribosom-al internal transcribed spacers.
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A new species of Sympodium (Octocorallia, Xeniidae) from Miyazaki, Japan
Koido T., Imahara Y., Fukami H.
Zootaxa 5443 ( 2 ) 186 - 204 2024年
掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Zootaxa
In this study, a new soft coral species, Sympodium omasum sp. nov. (Malacalcyonacea, Xeniidae), is described from a warm-temperate region in Miyazaki, Japan. This new species has double-heads and platelet sclerites, and the platelets are covered with sinuous rodlets, which are fused and form many nodules at the sclerites surface. Sympodium omasum sp. nov. can be distinguished morphologically from a congeneric species by the double-head sclerites and unique platelet surface architecture.
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Wang S., Mizuno K., Tabeta S., Terayama K., Sakamoto S., Sugimoto Y., Sugimoto K., Fukami H., Jimenez L.A.
Ecological Informatics 78 2023年11月
掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:Ecological Informatics
The semantic segmentation of marine images makes it easier to describe seafloor scenes and track marine organisms. However, creating human-annotated datasets for image segmentation requires significant time and effort. Therefore, this study proposes a semisupervised learning approach that combines the mean-teacher model and U-Net architecture for segmenting seafloor images obtained from the Philippines. The proposed method performs segmentation for categories, including corals, sea urchins, sea stars, and seagrass. Traditional manual labelling methods are used for coral, sea urchins, and sea stars. For the seagrass category, which is challenging to label manually, we used the K-means clustering algorithm to obtain corresponding labelled datasets based on the characteristics of such images and evaluated the feasibility. Compared with the U-Net-based supervised method, the semi-supervised method used in this study achieved good results and accuracy values, even with fewer labelled images.
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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深見 裕伸, 佐々木 圭一, 磯村 尚子, 北野 裕子, 藤井 琢磨( 担当: 共編者(共編著者))
特定非営利活動法人喜界島サンゴ礁科学研究所 2022年7月 ( ISBN:9784991155017 )
記述言語:日本語 著書種別:学術書
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藤井琢磨,北野裕子,磯村尚子,深見裕伸( 担当: 共編者(共編著者))
喜界島サンゴ礁科学研究所 2020年8月
総ページ数:67 担当ページ:全ページ 記述言語:日本語 著書種別:学術書
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サンゴの白化ー失われるサンゴ礁の海とそのメカニズム
深見裕伸 (2章)( 担当: 分担執筆)
成山堂書店 2020年2月
総ページ数:178 担当ページ:32-53 記述言語:日本語 著書種別:学術書
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Coral Reefs of the World
Naoko Isomura, Hironobu Fukami( 担当: 共著 , 範囲: Coral Reproduction in Japan)
Springer 2018年2月
総ページ数:179 担当ページ:95-110 記述言語:英語 著書種別:学術書
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新・付着生物研究法
深見裕伸・野村恵一( 担当: 共著 , 範囲: イシサンゴ類)
恒星社厚生閣 2017年4月
総ページ数:278 担当ページ:35-52 記述言語:日本語 著書種別:学術書
MISC 【 表示 / 非表示 】
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分類と系統:有藻性イシサンゴ類における分類体系改変の現状2015 招待あり 査読あり
深見裕伸
生物科学 67 ( 4 ) 201 - 215 2016年7月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
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喜界島の有藻性イシサンゴ類の種組成について 招待あり 査読あり
深見裕伸・北野裕子・立川浩之
月刊海洋 号外 ( 56 ) 94 - 102 2016年5月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
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Regional specific approach is a next step for setting evolutionary‐based conservation priorities in the scleractinian corals.
H. Fukami
Animal Conservation 4 318 - 319 2015年8月
記述言語:英語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:The Zoological Society of London
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Fukami H.
Animal Conservation 18 ( 4 ) 318 - 319 2015年8月
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阿嘉島におけるミドリイシ属サンゴの種分化
磯村尚子, 深見裕伸
みどりいし ( 26 ) 15 - 19 2015年3月
記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(学術雑誌) 出版者・発行元:阿嘉島臨海研究所
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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日本で新たに発見されたサザナミサンゴ科の種の紹介
深見裕伸
日本サンゴ礁学会第26回大会 2023年11月24日
開催年月日: 2023年11月23日 - 2023年11月26日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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エダミドリイシ (Acropora pruinosa) の形態多様性
福留翔太・深見裕伸
日本サンゴ礁学会第26回大会 2023年11月26日
開催年月日: 2023年11月23日 - 2023年11月26日
会議種別:ポスター発表
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3 つの形態多型から検討する Favites valenciennesii ( タカクキ クメイシ ) の分類学的実態
岸大悟・深見裕伸
日本サンゴ礁学会第26回大会 2023年11月26日
開催年月日: 2023年11月23日 - 2023年11月26日
会議種別:ポスター発表
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日本産タバネサンゴの分類学的位置づけ
福地 廉・深見裕伸
日本サンゴ礁学会第26回大会 2023年11月26日
開催年月日: 2023年11月23日 - 2023年11月26日
会議種別:ポスター発表
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宮崎県日南市大島沿岸のサンゴ群落の変遷
福地 廉 ・深見 裕伸
日本サンゴ礁学会第25回大会 2022年11月11日
開催年月日: 2022年11月10日 - 2022年11月13日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
受賞 【 表示 / 非表示 】
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日本サンゴ礁学会 川口奨励賞
2007年11月 日本サンゴ礁学会
深見裕伸
受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞 受賞国:日本国
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日本サンゴ礁学会ベストプレゼンテーション賞
1999年10月 日本サンゴ礁学会
深見裕伸
受賞区分:国内学会・会議・シンポジウム等の賞 受賞国:日本国
科研費(文科省・学振・厚労省)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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造礁サンゴ類の見えない多様性-その可視化と成因推定および将来予測
研究課題/領域番号:23H00529 2023年04月 - 2026年03月
科学研究費補助金 基盤研究(A)
担当区分:研究分担者
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過去の気候変動から読み解くミドリイシ属サンゴの適応
研究課題/領域番号:22H02369 2022年04月 - 2026年03月
独立行政法人日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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日本の温帯域に生息する造礁サンゴの固有性と起源を探る
研究課題/領域番号:18K06423 2018年04月 - 2022年03月
科学研究費補助金 基盤研究(C)
担当区分:研究代表者
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造礁サンゴ「種分類」の新機軸とその体系化-分子細胞遺伝学的アプローチ-
2017年04月 - 2020年03月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究分担者
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造礁性イシサンゴ類の分子系統および化石と現世の形態多様性に基づく分類体系の再構築
2011年04月 - 2015年03月
科学研究費補助金 基盤研究(B)
担当区分:研究代表者
日本は、太平洋におけるサンゴの生息北限に位置し、種多様性が高いうえに固有種が数多く生息し、第四紀(約260万年前から現在まで)の保存状態が良好なサンゴ化石が陸上で多産するという、生物学的・古生物学的・進化生物学的に見て世界に類を見ない優れた地理的背景を持っている。本研究では、日本のサンゴ礁域から非サンゴ礁域(高緯度域)にかけて分布する現世の造礁性イシサンゴ類(以下、サンゴ)およびそれらの化石の両方を用いることで、過去からの形態変化や分布の変遷、さらに固有種の存在を明らかにした上で、従来これらの分類体系で最も有効と考えられていた骨格の形態的特徴を再検討し、近年行われている分子系統解析結果と調和的な骨格形質の発見と、現在混乱しているサンゴの分類体系の再構築を目指す。
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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ベトナム北部のコ・ト海洋保護区におけるサンゴの繁殖時期:サンゴ礁のより良い管理と再生 国際共著
研究課題/領域番号:2020-1 2020年12月 - 2022年12月
公益財団法人長尾自然環境財団 研究者育成支援プログラム(CGF プログラム)
資金種別:競争的資金
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串間市および周辺海域のサンゴ群集および藻場の生態系調査および保全活用
2013年04月 - 2014年03月
宮崎大学 学長裁量経費(戦略重点経費)
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
宮崎県は、高緯度サンゴ群集が発達している上に、亜熱帯域に近いことから温暖化の影響を直接見ることができる理想的な場所である。特に、県南部の串間市では、2012年に九州最大級のテーブルサンゴの大群落が発見され、観光資源としても注目を浴びている一方で、オニヒトデの食害も問題になっている。また、串間市周辺にはかつてサンゴ群集と並んで豊かな藻場も存在しており良い漁場となっていたが、現在、水温上昇およびそれに伴う植食性魚類の活性化により藻場が減少している状況にある。このように串間市周辺は、藻場の減少とサンゴ群集の増加など藻場とサンゴ群集の関係を調べるのにも最適な場所でもあり、さらに水産および観光面からも注目を浴びている場所でもある。
以上のことから、本研究では、串間市およびその周辺海域のサンゴ群集および藻場の生物相および水質環境などの生態系基盤情報の収集を行うことで温暖化の影響やサンゴと藻場の関係を明らかにするとともに、サンゴ群集の水産資源および観光資源としての価値も探る。 -
宮崎県のサンゴ群集と水産・観光資源の評価・活用
2012年07月 - 2013年03月
宮崎大学農学部 学部長裁量経費
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
宮崎県南部の串間市には大規模なサンゴ群集が2012年に発見された。サンゴ群集は水産資源を含む様々な生物を育む場所および観光資源として世界的に価値が高い。しかし、宮崎県ではそれらサンゴ群集の価値は十分に生かされていない。そこで、右に図示したような研究を行うことで、宮崎県におけるサンゴ群集の水産および観光資源の価値を明らかにする。さらに、串間市でのシンポジウム開催など県民への啓発活動を行い、住民や学生に向けた自然教材としての活用も考慮しながら、広域的なサンゴ群集の活用法を見出す。