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所属 |
医学部 附属病院 整形外科 |
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職名 |
助教 |
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関連SDGs |
論文 【 表示 / 非表示 】
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高度骨欠損ならびにMRSA骨軟部感染症併発により治療に難渋した大腿骨開放性骨折 査読あり
山下 紀美子, 中村 嘉宏, 帖佐 悦男, 坂本 武郎, 舩元 太郎, 山口 洋一郎, 今里 浩之, 藤田 貢司, 天野 翔太, 帖佐 直紀, 亀井 直輔
整形外科と災害外科 74 ( 4 ) 892 - 894 2025年9月
担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:西日本整形・災害外科学会
31歳男性,交通外傷により右大腿骨開放骨折(Gustilo Ⅲ-B)を受傷し,大腿骨遠位部に12 cmの巨大骨欠損を認めた.受傷当日に洗浄デブリードマンおよび創外固定を実施したが,その後MRSA感染を合併し,複数回のデブリードマンを要した.感染が沈静化した後,Masquelet法に準じて抗生剤含有セメントを充填し,ロッキングプレートによる再建を行った.第二段階として,同種骨および腓骨を用いた骨移植を実施したが,根治手術後2年でプレート折損を生じた.再手術では,RIA法にて採取した自家骨とβTCPを併用した骨移植を行い,プレートの入れ替えおよび髄内釘による固定を施した.術後3年で骨癒合を達成し,患者は社会復帰を果たした.巨大骨欠損への対処法としてMasquelet法を用いたとしても,生物学的活性の高い移植骨と強固な固定法の選択が治療成功の鍵であると考えられた.
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感染・骨欠損を伴った脛骨遠位骨折に対するTrabecular Metalを用いたSalvage手術の治療経験 査読あり
田中 涼太, 中村 嘉宏, 坂本 武郎, 舩元 太郎, 大田 智美, 山口 洋一朗, 今里 浩之, 藤田 貢司, 帖佐 直紀, 帖佐 悦男, 亀井 直輔
整形外科と災害外科 74 ( 4 ) 856 - 859 2025年9月
担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:西日本整形・災害外科学会
【はじめに】脛骨遠位部の骨折は一般に治療に難渋する部位であるが,さらに感染を伴った場合には腐骨切除が必要となり,骨軟部組織の再建がより困難となる.骨接合術後に感染を来した脛骨遠位部骨折に対して,Trabecular Metal™(Zimmer社)および自家骨移植を用いた再建術を施行し,良好な経過を辿った3症例を経験した.【症例】脛骨遠位部骨折2例,pilon骨折1例.軟部組織のデブリドマンおよび腐骨の切除を行った後に,Trabecular Metalおよび自家骨移植を用いた再建,逆行性髄内釘による足関節固定を施行した.皮膚軟部組織については広背筋遊離皮弁を施行した.【考察】脛骨遠位部骨折後の感染に対しては,感染巣のデブリドマンを行ったうえで,従来の骨移植に加えてTrabecular Metalによる骨欠損の補填,逆行性髄内釘による強固な固定性の獲得,良好な軟部組織の被覆が重要である.
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偽腫瘤を伴うARMD症例における外転筋機能不全に対して再建を行った2例 査読あり
榊 昂典, 中村 嘉宏, 坂本 武郎, 舩元 太郎, 山口 洋一朗, 今里 浩之, 藤田 貢司, 帖佐 直紀, 田島 卓也, 帖佐 悦男, 亀井 直輔
整形外科と災害外科 74 ( 3 ) 521 - 524 2025年9月
担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:西日本整形・災害外科学会
【背景】人工股関節置換術(以下THA)に関して,近年,金属摩耗や金属腐食に起因した生体反応であるAdverse reaction to metal debris(以下ARMD)でインプラント周囲の偽腫瘍形成,周囲軟部組織損傷による外転筋機能不全に伴う脱臼など再手術を要する報告が散見される.偽腫瘍切除後の軟部組織再建術は難渋することが多い.【目的】ARMD症例の偽腫瘍切除に伴う軟部組織欠損に対する軟部組織再建を行なった2症例に関して手術術式を中心に検討した.【対象】ARMDで偽腫瘍形成を呈した2症例に対して,軟部組織欠損部位に応じて異なる手法を用いて軟部組織再建術を行った.【結果】術後3年経過において脱臼や偽腫瘍再発を認めず,概ね良好な経過を辿っている.【考察】偽腫瘍を伴うARMDでの軟部組織欠損に対して,欠損部および欠損範囲に応じた適切な再建の手段を用いることで脱臼のない良好な術後経過を得られるため,再建の手段として欠損部位に応じた方法を持ち得ることが重要と考える.
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受傷4か月後に観血的整復を要した小児陳旧性外傷性股関節脱臼の1例 査読あり
大野 鉄平, 中村 嘉宏, 今里 浩之, 福永 幹, 藤田 貢司, 山口 洋一朗, 日吉 優, 舩元 太郎, 坂本 武郎, 帖佐 悦男
整形外科と災害外科 73 ( 4 ) 832 - 834 2024年9月
担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:西日本整形・災害外科学会
【はじめに】小児の外傷性股関節脱臼は稀で,陳旧例の報告はほとんどない.観血的整復を要した小児の陳旧性股関節脱臼を報告する.【症例】12歳女児.前後に開脚するように受傷,膝関節痛と歩行困難を示した.近医にて保存加療されていたが,受傷4か月に外傷性股関節脱臼の診断で,当院受診となった.観血的脱臼整復術を施行,寛骨臼内は線維組織が充満しており,同部を切除し脱臼を整復した.【考察】小児の陳旧性外傷性股関節脱臼は極めて稀である.外傷性脱臼はすみやかに整復すべきであるが,陳旧例では寛骨臼内に線維組織が充満し,非観血的整復が困難なことが多い.小児の膝関節痛では本疾患を疑うことも必要である.
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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受傷4か月後に診断され観血的整復を要した小児外傷性股関節脱臼の1例
大野鉄平、中村嘉宏、今里浩之、福永幹、藤田貢司、山口洋一朗、日吉優、舩元太郎、坂本武郎、帖佐悦男
第146回西日本整形・災害外科学会学術集会 2023年11月4日
開催年月日: 2023年11月3日 - 2023年11月4日
会議種別:口頭発表(一般)
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当院における人工関節周囲骨折の治療経験-再置換術の適応
福永幹、今里浩之、藤田貢司、山口洋一朗、日吉優、舩元太郎、中村嘉宏、坂本武郎、帖佐悦男
第50回日本股関節学会学術集会 2023年10月27日
開催年月日: 2023年10月27日 - 2023年10月28日
会議種別:口頭発表(一般)
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Pelvic discontinuityを合併する人工股関節置換術の手技的問題点-骨盤輪をどう安定化させるか?臼蓋再建法は?-
中村嘉宏、帖佐悦男、坂本武郎、日吉優、山口洋一朗、今里浩之、藤田貢司、福永幹
第50回日本股関節学会学術集会 2023年10月27日
開催年月日: 2023年10月27日 - 2023年10月28日
会議種別:口頭発表(一般)
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股関節前内側・坐骨周囲のcadaver study-periacetabular osteotomyにおける坐骨骨切り術-
今里浩之、帖佐悦男、坂本武郎、中村嘉宏、舩元太郎、日吉優、山口洋一朗、藤田貢司、福永幹
第50回日本股関節学会学術集会 2023年10月27日
開催年月日: 2023年10月27日 - 2023年10月28日
会議種別:ポスター発表