Grant-in-Aid for Scientific Research -
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魚類エドワジエラ症原因菌による宿主炎症性細胞死からの回避メカニズムの解明
Grant number:23K23688 2024.04 - 2026.03
独立行政法人日本学術振興会 科学研究費基金 基盤研究(B)
Authorship:Principal investigator
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海水経験技術による回遊性水産有用魚種の成長・成熟促進機構の解明と応用
Grant number:23H02296 2023.04 - 2027.03
独立行政法人日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
Authorship:Coinvestigator(s)
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宿主免疫系減弱化に関与するエドワジエラ症原因菌の病原性因子に関する研究
Grant number:23KJ1776 2023.04 - 2025.03
独立行政法人日本学術振興会 科学研究基金 特別研究員奨励費
Authorship:Principal investigator Grant type:Competitive
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魚類エドワジエラ症原因菌による宿主炎症性細胞死からの回避メカニズムの解明
Grant number:22H02423 2022.04 - 2024.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
引間 順一、酒井 正博
Authorship:Principal investigator Grant type:Competitive
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エビ類の株化細胞樹立に挑戦する
Grant number:20K20299 2017.04 - 2022.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 挑戦的研究(開拓)
酒井 正博、引間順一、稲田 真理
Authorship:Coinvestigator(s)
細胞の機能解析やウイルスの研究を行うにあたり株化細胞の存在は必須である。1980年代中頃からエビ類においても長期培養可能な細胞株の樹立が試みられてきたが、未だ実現していない。本研究は、これまで試みが行われなかったエビ類の細胞の長期培養に最適なサプリメントの作製から、ヒトの株化細胞(ES細胞やiPS細胞)作製過程で使用されている最新技術(フィーダー細胞や遺伝子導入)を取り入れてクルマエビの細胞を株化させるまでを体系立てて行い、長期間培養可能または無限増殖能を持つエビ類の株化細胞を樹立することを目的としている。本研究は、応募者らが得意とする海産動物の細胞培養技術および最先端の遺伝子操作技術を駆使するエビ類初の挑戦的な内容となっており、エビ類の株化細胞樹立に成功すれば、エビ類の免疫・神経・内分泌系に関する基礎/応用研究が飛躍的に進むと思われる。さらに、産業レベルでは、現在、有効な疾病防除法がないエビ養殖におけるウイルス疾病蔓延・大量死といった問題解決への道が開ける可能性を秘めている。また、株化細胞を用いてエビの生体分子の機能解析が可能となり、無脊椎動物の細胞生物学に関する種々の知見を得る足掛かりとなる。
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魚類病原細菌由来の多糖類認識メカニズムを利用した魚病細菌感染防除技術の開発
Grant number:17H03863 2017.04 - 2021.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B)
引間 順一、木下 政人
Authorship:Principal investigator
養殖場重要魚種において魚病細菌による疾病発生状況は毎年甚大であり、その対策が急務である。これまで、魚病細菌感染症に対してリポ多糖(LPS)の免疫賦活効果が高いにもかかわらず、魚類における分子メカニズムは殆ど理解されてこなかった。そこで申請者は、LPSを認識する機構を明らかにすることで、細菌感染を防御する重要な遺伝子を特定することができると考えた。また、ノックアウト(KO)メダカを使用することでLPS認識メカニズムをより分かりやすく解明し、有用遺伝子を特定する。さらに、当該遺伝子を遺伝子アジュバントとして利用することで、これまでにないワクチン効果を発揮させる新規アジュバントの構築を試みる。
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フグはなぜ疾病に強いのか?フグの耐病性のメカニズムを探る
Grant number:17H01486 2017.04 - 2021.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(A)
酒井 正博、引間 順一、河野 智哉
Authorship:Coinvestigator(s)
水産増養殖の発展を妨げている大きな要因は魚病の問題である。特に、近年、養殖魚種の拡大に伴って、これまで話題にならなかった疾病や新しい病原体による被害が大きな問題となってきている。一方、トラフグは他の多くの海産養殖魚種と異なり、多くの疾病に強いことが知られている。申請者は、これまでに、トラフグを中心とした魚類の免疫系の解明を行い、その研究成果を利用して多くの免疫賦活剤の開発を行い魚病の制御に貢献してきた。本研究は、トラフグの細菌感染におけるサイトカインを中心とした自然免疫機構の役割を他の魚種と比較することによって、トラフグの耐病性のメカニズムを明らかにし、その知見を利用してサイトカインを用いた新しい免疫賦活剤を開発し、魚病を制御することを目的としている。
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魚類の細胞内LPSセンサーの探査およびその認識機構の解明
Grant number:26450288 2014.04 - 2017.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(C)
引間 順一
Authorship:Principal investigator
魚類ではLPS刺激に対して炎症反応や貪食活性等の免疫応答があるにも関わらず、TLR4を介したLPS認識機構が欠損しているばかりか、細胞内のLPS認識機構も不明である。そこで申請者は、未だ不明な細胞内LPS認識機構に、魚類のLPS認識を担う受容体(センサー)が存在しているのではないかと考えた。本研究事業では、魚類における最初のLPS認識センサーの発見を目的として、魚類細胞内における細胞内寄生性細菌のLPS認識センサー遺伝子の同定およびその認識機構を解明する。これらの研究成果は、魚類の自然免疫分野の進展に大きく貢献し、細胞内寄生性細菌に対する新しいワクチン開発への門戸を開くものである。
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ラマン分光法を用いた養殖魚介類成分の非侵襲的in vivo定量分析法の開発
Grant number:26660178 2014.04 - 2016.03
日本学術振興会 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究
青木 宙、引間 順一
Authorship:Coinvestigator(s)
従来、養殖魚介類の品質管理には、詳細な成分分析やDNA鑑別等の方法が用いられてきたが、どの方法も時間およびコストが膨大に必要である。ラマン分光技術を用いることで脂質やタンパク質等の成分検出を迅速、簡便かつ非侵襲的に測定できる。申請者らは、ラマン分光技術を利用して養殖魚介類に含まれる様々な成分の測定を試み、この技術を水産物の成分分析および品質管理のための新しい技術として発展させることを目的とする。将来的には、水産物の生産加工時にこの技術を導入することで、消費者に対して、より安心・安全な食品の供給が可能となる。