講演・口頭発表等 - 篠原 慶規
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竹林の遮断蒸発はなぜ少ないのか? -付着水分量の推定-
篠原慶規,木村健人
第136回 日本森林学会 大会 2025年3月22日
開催年月日: 2025年3月20日 - 2025年3月23日
会議種別:口頭発表(一般)
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海岸林前面における飛来塩分と付着塩分の測定
南光一樹,岩﨑健太,篠原慶規,新田響平,水永博己
日本海岸林学会
開催年月日: 2024年10月
会議種別:口頭発表(一般)
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日本における土砂災害の暴露人数の長期的変動
篠原慶規
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2024年5月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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一ツ瀬川源流部における斜面崩壊発生後の植生回復の条件
竹内万結, 松永美月, 佐藤忠道, 執印康裕, 久米朋宣, 篠原慶規
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2024年5月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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土砂災害発生時における生存確率の評価
友保満雄, 篠原慶規
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2024年5月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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雲仙・普賢岳の水無川(炭酸谷)における堆積物の密度・粒径の変化
大海陸人, Christopher Gomez, 堀田紀文, 篠原慶規
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2024年5月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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森林の成熟が土砂災害発生に与える影響の全国的評価
篠原慶規,Novia Lusiana,今泉文寿
日本森林学会大会 2024年3月8日
開催年月日: 2024年3月8日 - 2024年3月11日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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高密度のマダケ林における樹冠遮断の特徴
木村健人,篠原慶規
日本森林学会大会 2024年3月8日
開催年月日: 2024年3月8日 - 2024年3月11日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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宮崎大学田野フィールドの常緑広葉樹林におけ る樹冠遮断量の計測
阿部悠南,後藤君龍,高木正博,篠原慶規
日本森林学会大会 2024年3月8日
開催年月日: 2024年3月8日 - 2024年3月11日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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様々な表層崩壊跡地における土層厚の回復
松永美月,竹内万結,佐藤忠道,執印康裕,久米朋宣,篠原慶規
日本森林学会大会 2024年3月8日
開催年月日: 2024年3月8日 - 2024年3月11日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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降雨による土砂災害の死者数の長期変動は何によって決まっているのか?
篠原 慶規, 久米 朋宣
水文・水資源学会研究発表会 2023年9月6日 水文・水資源学会
開催年月日: 2023年9月3日 - 2023年9月6日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
日本の降雨による土砂災害の死者数は,戦後,2000年頃まで一貫して減少してきた。1945年~2019年の降雨による土砂災害の死者数及び死者数に関わる様々な自然的・社会的要因の変動を比較・分析することで,自然的側面(降雨,森林)及び社会的側面(土木構造物の設置,危険性が高い場所の世帯数,1世帯あたりの人数,住宅構造,避難したかどうか)の両面から,この要因解明を試みた。2000年頃まで見られた死者数の減少は,住宅構造の変化(平屋の減少)に加え,前期は避難した人の増加が,中期は森林の成熟が,後期は土木構造物の設置が寄与した可能性が高いことがわかった。このように土砂災害の死者数減少をもたらす要因は,社会の成熟度と呼応し,時代と共に変化することがわかった。
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令和4年台風第14号による宮崎県の山地災害の特徴
篠原 慶規, 清水 収
日本森林学会大会発表データベース 2023年5月30日 一般社団法人日本森林学会
開催年月日: 2023年5月30日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
九州の西側を台風が通過した際は,九州の東側で大雨になり,その範囲は,ほぼ宮崎県の範囲と一致する。令和4年台風14号は,このコースを通り,宮崎県内に多数の山地災害(斜面崩壊や土石流)を発生させた。本研究では,宮崎県全域を対象に,崩壊分布図(LIM)を作成し,その決定要因を明らかにすることを目的とした。LIMの作成には,インターネット上や報道情報に加え,衛星画像(Sentinel-2 Level-2A)から計算したNDVIを用いた。また,1~72時間最大降水量を,地上降水量データの空間補間から県内全域について計算した。この降水量を,宮崎県に,より大きな被害をもたらした平成17年台風14号のものと比較した結果,R4の短時間降雨はH17と同程度であったが,長時間降雨は,H17には及ばなかった。崩壊地の降雨量は,低降雨域には分布していないものの,明確に高降雨域に片寄っていた訳でもなかった。一方,台風前の現地の状況を空中写真から確認したところ,半数以上で,「荒廃地」「伐採地」「拡大崩壊」「林道が起点」など,なんらかの特徴が見られた。このことから,降雨分布だけでなく,場の特性が崩壊分布に大きな影響を及ぼした可能性がある。
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雲仙岳炭酸谷における細粒土砂で覆われた面積の経年変化
篠原慶規, 堀田紀文, 經隆悠, ゴメスクリストファー
砂防学会研究発表会 2023年5月11日
開催年月日: 2023年5月9日 - 2023年5月12日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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SfM-MVS を用いた堆積物密度推定と温度との関連性に関する研究
大海陸人, Christopher Gomez, 堀田紀文, 篠原慶規
砂防学会研究発表会 2023年5月11日
開催年月日: 2023年5月9日 - 2023年5月12日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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Landslide fatalities for three events in Kure City, Japan 国際会議
Shinohara, Y., Shimomura, C.
Interpraevent 2023 2023年4月18日
開催年月日: 2023年4月17日 - 2023年4月23日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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The role of citrus groves in rainfal-triggered landslide hazards in Uwajima, Japan 国際会議
Lusiana N, Shinohara Y
Interpraevent 2023 2023年4月18日
開催年月日: 2023年4月17日 - 2023年4月23日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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令和4年台風第14 号による宮崎県の山地災害の特徴
篠原慶規,清水収
日本森林学会大会 2023年3月26日
開催年月日: 2023年3月25日 - 2023年3月27日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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海岸林における立木の成長は海岸線の進退に影響される —石狩海岸における港湾建設後の成長量変化—
岩崎健太・南光一樹・中田康隆・真坂一彦・篠原慶規・新田響平・水永博己
日本海岸林学会大会 2022年10月22日
開催年月日: 2022年10月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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下層植生の衰退した広葉樹林におけるUAVを用いた土壌侵食量の面的評価
宮﨑 拓馬, 篠原 慶規, 徳本 雄史, 片山 歩美, 久米 朋宣
日本森林学会大会発表データベース 2022年5月30日 一般社団法人日本森林学会
開催年月日: 2022年5月30日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
現在日本では、人工林の管理不足やシカ食害により、下層植生が衰退し、土壌侵食が進行している森林がある。森林での土壌侵食は、土砂災害発生の要因となるだけでなく、森林・河川生態系にも影響を与える可能性がある。土壌侵食の研究は数多く行われているが、その多くは、土砂受け箱などを用いて土壌侵食量を計測するものであった。これらは、土壌侵食量を定量的に評価することは可能であるが、空間的ばらつきは評価できない。そこで新たなアプローチとして、UAVによる空撮画像から三次元モデルを構築し、土壌の侵食と堆積の面的評価が可能かどうかを検証した。2021年7、9、11月に、シカ食害の進行した九州大学宮崎演習林において林内でUAVによる空撮を行い、SfM-MVS技術を用いて林床地形の点群データを作成した。また、9、11月では、地上レーザーによる点群データ作成を行い、UAVから得られた点群データと比較した。その結果、同時期に作成したUAV点群と地上レーザー点群はほぼ一致した。また、異なる時期に作成したUAV点群を比較したところ、土壌侵食が起こっていると考えられる場所では、データからも土壌侵食が見て取れた。
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衛星画像のNDVIを用いた間伐による蒸散量の変化予測
篠原 慶規, 深江 朋実, 高木 正博
日本森林学会大会発表データベース 2022年5月30日 一般社団法人日本森林学会
開催年月日: 2022年5月30日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
スギ・ヒノキ人工林において,毎木調査データ(と気象データ)から間伐前後の蒸発散量の変化を推定する手法は開発されているが,リモートセンシングデータを用いることで,より簡便に,広域で,間伐前後の蒸発散量の変化を推定できる可能性がある。そこで本研究では,宮崎大学田野フィールドのスギ・ヒノキ人工林において,Sentinel-2の衛星画像から得られるNDVIを用いて,蒸散量の計算に必要な辺材面積を推定し,毎木調査ベースの林分構造から得られる辺材面積との比較を行った。衛星画像は,2019年1月~2021年12月の晴天日のものを用いた。衛星画像から得られるNDVIは,林齢が20年前後で頭打ちとなり,そのばらつきは林分構造では説明できないことから,NDVIから直接蒸散量を推定することは難しいことが示唆された。一方で,間伐によるNDVIの低下が確認され,このNDVIの変化値を用いることで,間伐に伴う蒸散量の変化を推定できる可能性が示された。本研究で対象とした間伐林分の間伐率は本数で30%程度と似通っていたが,今後は,間伐率の異なる林でも同様の解析を行うことで,本手法の有効性を確かめたいと考えている。
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The effect of Topographical changes on debris flow reduction at Mt. Unzen
Park JH, Shinohara Y, Hotta N, Gomez C
砂防学会研究発表会 2022年5月11日
開催年月日: 2022年5月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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降雨による土砂災害発生件数の都道府県別の変動要因の解明
篠原慶規,渡邊優太
砂防学会研究発表会 2022年5月
開催年月日: 2022年5月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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Comparison of the occurrences of landslides between orange groves and forests on landslides induced by the heavy rainfall in 2018 in Uwajima City, Japan
Lusiana N, Shinohara Y
砂防学会研究発表会 2022年5月11日
開催年月日: 2022年5月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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下層植生の衰退した広葉樹林におけるUAVを用いた土壌侵食量の面的評価
宮﨑拓馬,篠原慶規,徳本雄史,片山歩美,久米朋宣
日本森林学会大会
開催年月日: 2022年3月27日 - 2022年3月29日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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衛星画像のNDVIを用いた間伐による蒸散量の変化予測
篠原慶規,深江朋美,高木正博
日本森林学会大会
開催年月日: 2022年3月27日 - 2022年3月29日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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Distribution of Landslides Triggered by Heavy Rainfall Event July 2018 in Uwajima City, Japan 国際会議
Novia Lusuana, Yoshinori Shinohara
American Geophysical Union (AGU) Fall Meeting
開催年月日: 2021年12月13日 - 2021年12月17日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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港湾建設に伴う海岸線変化が生じさせた海岸林樹高成長の空間的不均質性
岩﨑 健太, 南光 一樹, 中田 康隆, 真坂 一彦, 篠原 慶規, 新田 響平, 水永 博己
日本森林学会大会発表データベース 2021年5月24日 一般社団法人日本森林学会
開催年月日: 2021年5月24日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
海岸侵食が各地で問題となっていることから、海岸林の成長予測のために地形変化による影響を知る必要がある。北海道石狩湾沿岸では、カシワを主体とした天然生海岸林を分断して港が建設された。1980年代以降、港の西側で海岸侵食が進むのに対し、東側では海岸線が前進している。そこで、港の西側と東側で毎木調査、無人航空機と航空レーザ測量データを用いた数値表層モデル(DSM)差分解析、着葉塩分量調査を実施した。毎木調査の結果、港の東側では年間20~30cm樹高成長しており、現在の上層高が西側より高かった。DSM差分解析から、港の東側では飛砂の堆積による前砂丘の標高上昇と、毎木調査と同様の樹高成長が得られた。一方、西側の一部では最近13年間で高さ9mの前砂丘が幅20mにわたって消失し、広範囲でほとんど樹高成長していなかった。成長の悪い地点ほど前線林冠部の着葉塩分量が多く、飛来塩分による環境ストレスが大きかった。林縁から100m内陸までの平均樹高変化は林帯前面の海浜・砂丘の断面積変化量と高い正の相関があったため、海岸林に及ぼす影響を評価する上で、海岸線の位置に加え、砂丘の垂直方向の変化の把握が重要であると考えられた。
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降雨による土砂災害発生件数-都道府県別のばらつきを生み出す要因-
渡邊優太,篠原慶規
砂防学会研究発表会 2020年5月21日
開催年月日: 2021年5月19日 - 2021年5月21日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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Recent decrease in debris-flow activity in the Tansan-dani at Mt.Unzen
Ji-Hyeok Park,篠原慶規,堀田紀文,Christopher Gomez
砂防学会研究発表会 2020年5月20日
開催年月日: 2021年5月19日 - 2021年5月21日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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森林施業が衛星画像のNDVIに与える影響ー蒸発散評価に向けてー
深江 朋実, 篠原 慶規
日本森林学会大会発表データベース 2021年5月24日 日本森林学会
開催年月日: 2021年3月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
水資源量の最大値は、降水量から蒸発散量を引いて算出されるため、水資源を考えるうえで蒸散量を知ることは重要である。水資源量の増加を目的とした森林施業が行われているが、森林施業が蒸発散量に与える影響を広域で評価できる手段は少ない。本研究では、その最初のステップとして、間伐による樹冠構造の変化が、衛星画像のNDVIの変化から検出可能かを明らかにすることを目的とした。宮崎大学田野フィールドの2014年~2019年の間に間伐が行われた小班(スギ・ヒノキ人工林)を対象とした。衛星画像は、Landsat8の反射率データ(Level2)を用いた。14枚の晴天日の画像について、band4とband5を用いてNDVIを計算し、間伐前後で比較を行った。比較を行う際は、フェノロジーを考慮し、田野フィールドのスギ・ヒノキ人工林全体のNDVIの中央値との比を用いた。その結果、間伐後のNDVIは間伐前のNDVIの0.92倍~1.02倍(平均:0.97倍)となり、間伐による樹冠構造の変化は、衛星画像から算出されたNDVIによって検出可能であることが示唆された。NDVIから蒸発散量を推定するモデルを用いることで、衛星画像から、間伐による蒸発散量の変化を広域で推定できる可能性がある。
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風由来の環境ストレスを踏まえた海岸林の樹高成長履歴
南光 一樹, 新田 響平, 篠原 慶規, 岩﨑 健太, 水永 博己
日本森林学会大会発表データベース 2021年3月 日本森林学会
開催年月日: 2021年3月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
海岸林は、海岸から吹き込む強風・飛砂・飛塩を防ぐ。樹高が高いほど防風効果が高まるが、海岸林自体も風由来のストレスにより樹高成長が制限される。海岸林動態の予測モデルの開発に向けて、20年生海岸クロマツの樹高成長履歴を調べた。秋田市の林帯幅70mのクロマツ海岸林において、林帯の海側、中間、陸側でそれぞれ2本のクロマツを伐倒し、樹高と枝階痕から過去の樹高を推定した。現在の樹高は海側、中間、陸側の順に高くなり、林帯全体で風衝林形を作っていた。林帯の海側からの距離に対する樹頂高さの勾配は年々増大した。陸側のクロマツは植栽直後を除くと年平均50~60cmの良好な樹高成長があったのに対し、中間は植栽後7年まで、海側はずっと成長抑制を受けていた。また、中間と陸側において2011年と2013年に極端に鈍い樹高成長が見られ、2012年4月の爆弾低気圧の接近(秋田市において10分間最大風速28.9m/s)がその原因であることが推察された。春先の極端な海からの強風が、前年の成長分の枯れ下がりを引き起こし、被害に伴う当年の光合成産物の減少が、翌年の樹高成長鈍化を促したと考えられる。極端な強風が、2つの理由で樹高を制限することがわかった。
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海岸林における付着塩分量の時間変化及びそのモデル化
宮﨑 拓馬, 篠原 充輝, 篠原 慶規, 南光 一樹, 岩﨑 健太, 新田 響平, 水永 博己
日本森林学会大会発表データベース 2021年3月 日本森林学会
開催年月日: 2021年3月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
海岸林は、飛砂や飛塩などから後背地を守る役割を備えている。一方で、海岸林では、付着した塩分によるストレスが原因と考えられる成長阻害や枯死などが報告されている。そこで本研究では、環境要因から樹冠の付着塩分量の時間変動を予測するモデルを構築することを目的とした。宮崎市石崎浜の海岸林(クロマツ林)を対象にし、2019年9月12日から2020年12月21日の間に、1~2週間に1回の頻度で樹冠の付着塩分量と、樹冠通過雨・樹幹流によって洗い流された塩分量を計測した。また、風向風速と降水量を林外の開けた場所で計測し、有義波高のデータを国土交通省NOWPHASから取得した。樹冠の付着塩分量の計測結果より、樹冠に付着した塩分は4mm程度の少ない降雨で洗い流されていることが分かった。また樹冠通過雨・樹幹流の計測結果から、樹冠通過雨・樹幹流に含まれる塩分量は、海側から吹く風の平均風速及び平均有義波高と相関があることが分かった。これらを考慮し、風速・有義波高・降水量から付着塩分量を求めるモデルを構築した結果、モデルから推定した付着塩分量は、樹冠の付着塩分量の実測値と同様の挙動を示した。
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港湾建設に伴う海岸線変化が生じさせた海岸林樹高成長の空間的不均質性
岩﨑健太,南光一樹,中田康隆,真坂一彦,篠原慶規,新田響平,水永博己
日本森林学会大会
開催年月日: 2021年3月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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水無川流域における土砂流出量の予測に向けて
篠原慶規, 堀田紀文, ゴメス・クリストファー, 經隆悠
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2020年5月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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Characteristics of water and sediment discharge in Tansan-dani gully of Mt. Unzen
Jihyeok Park, Yoshinori Shinohara, Hotta Norifumi, Christopher Gomez
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2020年5月
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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Dynamic calibration of tipping-bucket rain gauges and flow meters for precise measurements of rainfall partitioning 国際会議
Shin'ichi Iida, Takanori Shimizu, Yoshinori Shinohara, Tomo'omi Kumagai, Darryl E. Carlyle-Moses, Delphis F. Levia
JpGU-AGU Joint Meeting 2020
開催年月日: 2020年5月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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篠原 慶規, 瀬戸島 仁朗, 多炭 雅博, 高木 正博
日本森林学会大会発表データベース 2020年3月 日本森林学会
開催年月日: 2020年3月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
森林の変化が水資源に与える影響を評価する上で蒸発散の変化を知ることは重要である。これまで,特に日本では,地上計測に基づいて,伐採や間伐など森林の変化に伴う蒸発散量の変化が調べられてきたが,実際に水資源管理が行われている空間スケール(ダム流域など)への適用性には課題があった。この課題は,ドローンや衛星などリモートセンシングデータを利用することで解決できる可能性がある。そこで,衛星データの地表面温度から作物係数が推定可能なGCOM-C ET<sub>index</sub>アルゴリズムの森林への適用性を検討した。世界中の40地点の観測データとアルゴリズムに基づく蒸発散量を比較したところ,アルゴリズムは,年蒸発散量を良好に再現できることがわかった。一方で,多くの地点で,夏季の過大評価,冬季の過小評価が見られた。そこで,アメリカ・アイダホの森林での観測値を用いてパラメータを調整し,宮崎大学田野フィールドにおいて作物係数を算出したところ,以前のアルゴリズムで見られた極端な季節変化は解消された。今後は,観測データに基づいて更なる検証を行うと共に,実際に森林の変化が水資源に与える影響を評価するための方策についても検討していく予定である。
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飯田 真一, 篠原 慶規, 竹内 真一, 清水 貴範, 熊谷 朝臣
日本森林学会大会発表データベース 2020年5月25日 日本森林学会
開催年月日: 2020年3月
記述言語:日本語
近年、樹液流速測定法による計測値の過小評価を指摘する事例が増加している。しかし、日本国内の主要樹種であるスギに関する同種の情報は限られた状況にある。そこで、秋田県および茨城県で採取したスギ丸太に負圧を加えて人工的に樹液流速を発生させ、3種の樹液流速測定法(Granier(グラニエ)法、Heat Ratio(HR)法およびHeat Field Deformation(HFD)法)の検定を行った。秋田県のスギ丸太については、グラニエ法およびHFD法の計測値は明瞭なバイアスを示さず、概ね妥当であった。他方、茨城県のスギ丸太については明瞭な過小評価が検出された。採取地によって異なる結果が得られた理由は現在のところ不明であるが、この差異は、観測対象林分毎に樹液流速測定法の検定が必要であることを示唆している。HR法については茨城県のスギ丸太を対象として検定を行った。その結果、HR法は他の手法よりも高い正の相関を示す一方で、過大な測定値を示した。HR法で樹液流速を算出する場合に用いるwounding補正係数が過大となっていた可能性がある。
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岩﨑 健太, 南光 一樹, 中田 康隆, 真坂 一彦, 篠原 慶規, 新田 響平, 水永 博己
日本森林学会大会発表データベース 2020年3月 日本森林学会
開催年月日: 2020年3月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
海岸林では飛来塩分などの環境ストレスにより樹高成長が制限され、風衝林形が形成される。海岸では砂の移動により微地形も絶えず変化しているが、微地形の時間変化と海岸林の成長の関係は十分に検討されていない。本研究では、北海道石狩湾沿岸のカシワを主体とした天然生海岸林において、毎木調査および無人航空機と航空レーザ測量データを用いた数値表層モデル(DSM)差分解析により過去13~18年間の地形および樹高の変化を調べた。石狩湾新港の東側の林分で実施された毎木調査からは、雪解け後に水たまりが生じる砂丘間湿地では樹高成長が抑制されたものの、それ以外の地点では最近16年間で上層高が平均3m伸びたことが示された。港の東側におけるDSM差分解析では、毎木調査と同様の樹高成長とともに、海岸線が伸び前砂丘に飛砂が堆積する地形変化を把握できた。一方、港の西側におけるDSM差分解析では、海岸侵食により海浜や前砂丘が削られ、ほとんど樹高が変化していない場所が検出された。石狩海岸林の近年の樹高成長は、港湾建設に伴う海浜と砂丘における砂の侵食と堆積に影響されている可能性が示された。
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高木 正博, 篠原 慶規
日本森林学会大会発表データベース 2020年3月 日本森林学会
開催年月日: 2020年3月
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
本研究は,若齢の針葉樹人工林からなる小流域において,渓流流出量と蒸発散量を測定することにより,深部地下浸透量を推定することを目的とする。堆積岩流域の場合,深部地下浸透量は約2割から3割と言われているが,直接測定できないため研究例が少なく,多くのことが未解明なまま残されている。降水量が配分される3つの要素(渓流流出量,蒸発散量,深部地下浸透量)の間の優先の程度,すなわちどの要素が他の要素で消費された後の残余なのか,については,地質,降水量,蒸発散要求量に依存していると考えられる。発表者はすでに,ヒノキ壮齢林におけるこれら3要素の配分を推定し,44:31:25であったと報告している(Takagi 2011)。本研究では同じ流域において,ヒノキ林を伐採後にヒノキとスギを植栽して12年経過した若齢林の蒸発散量を測定することにより,深部地下浸透量の蒸発散量への依存の程度を明らかにすることを試みる。蒸散量の測定にはグラニエ式センサーを用いた。
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宮﨑 拓馬, 篠原 充輝, 篠原 慶規, 南光 一樹, 岩﨑 健太, 新田 響平, 水永 博己
日本森林学会大会発表データベース 2020年5月25日 日本森林学会
開催年月日: 2020年3月
記述言語:日本語
日本の海岸線に数多く造成されている海岸林は、飛砂や飛塩による被害から住居や農地を守る重要な機能を備えている。一方で、海岸林自体は、付着した塩分によるストレスを受けていると考えられ、長期間の塩分付着は、樹木の生育・生存に大きな影響をもたらすと推測される。そのため、海岸林を長期間に渡って維持・管理していくために、海岸林における塩分の挙動を把握することは必要不可欠であると考えられる。本研究は、宮崎市石崎浜の海岸林(クロマツ林)において、樹冠の付着塩分量と樹冠通過雨、樹幹流によって洗い流された塩分量を1~2週間に1回計測することで、環境要因が海岸林の塩分挙動に与える影響を明らかにすることを目的とした。その結果、付着塩分量は風速だけでなく、波高の影響を受けて決定づけられている可能性が示唆された。また、付着した塩分は、ある程度まとまった降雨により大部分が洗い流されていることが推測された。今後、更に多くの環境条件でデータ取得を継続し、海岸林の塩分動態を予測するモデルの構築を目指す。
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熱赤外画像を用いた崩壊斜面の湧水の検出可能性
篠原慶規
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2019年5月21日 - 2019年5月23日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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瀬戸島 仁朗, 篠原 慶規, 多炭 雅博
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2019年3月
記述言語:日本語
森林施業が水資源量に与える影響を把握するためには、森林施業に伴う蒸発散を算出する必要がある。本研究では、実際に水資源管理が行われる流域スケールにも適用可能な衛星データを用いて、皆伐及びその後の植生変化が、蒸発散量と密接に関わる地表面温度に与える影響を調べた。まずQGISを用いて5年間分のLandsat8 band2~4の衛星画像からTrue Color画像を作成し、102箇所の皆伐地をポリゴンとして抽出し、Landsat8 band10から地表面温度を算出した。この値を、森林施業の影響が小さいと思われる広葉樹林10地点の平均地表面温度と比較した。その結果、皆伐地の方が、広葉樹林よりも温度が高くなり、その差は、夏季よりも冬季の方が大きかった。また5年間では皆伐直後から現在に至るまで地表面温度に明確な経年変化は見られなかった。今後は、皆伐地と広葉樹林の地表面温度を蒸発散推定モデルに適用し、両者を比較する予定である。
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篠原 慶規, 市野瀬 桐香, 森本 麻友美, 久保田 哲也, 南光 一樹
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2019年3月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
下層植生やリターの見られないヒノキ人工林では、深刻な土壌侵食が報告されている。本研究では、ヒノキ人工林において雨滴エネルギーを決定する要因を解明することを目的とした。雨滴エネルギーの計測には、スプラッシュカップを用いた。まず、自然降雨下において、スプラッシュカップから飛散する砂の量(砂の減少量)と、雨滴エネルギーには強い相関があることを明らかにした。次に、樹冠構造が異なるヒノキ人工林の7プロットに12~16個のスプラッシュカップを設置し、砂の減少量を計測した。すべてのプロットで樹冠通過雨量と砂の減少量には高い相関があり、その関係性は、樹高が小さい1プロットを除いては、ほぼ同じだった。樹高が小さい1プロットでは、砂の減少量は、樹冠通過雨量の他に、カップ直上の一番近い枝までの距離と相関があった。このことから、樹高の大きい林では樹冠通過雨が雨滴エネルギーを決める最大の要因であるが、樹冠の小さい林では、併せて枝下高も考慮する必要があると考えられる。
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The role of fine roots on flow paths of surface soils on dense bamboo hillslopes 国際会議
Marino Hiraoka, Yoshinori Shinohara, Naoya Masaoka, Keitaro Fukushima, Takashi Gomi
AGU Fall Meeting 2018
開催年月日: 2018年12月10日 - 2018年12月14日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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Calibration of thermal dissipation sap flow probes for Japanese cedar trees 国際会議
Yoshinori Shinohara, Shin’ichi Iida, Tomoki Oda, Ayumi Katayama, Man-Ping Su, Sophie Laplace, Tomonori Kume
AGU Fall Meeting 2018
開催年月日: 2018年12月10日 - 2018年12月14日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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Performance of GCOM-C ETindex Algorithm in a Forest Area using Eddy Covariance Measurement Data
Asep Denih, Akira Maeda, Masahiro Tasumi, Yoshinori Shinohara, Shinichi Takeshita
第26回日本雨水資源化システム学会大会研究発表会
開催年月日: 2018年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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Application of GCOM-C SGLI for agricultural water management via field evapotranspiration
Tasumi, M., Moriyama, M., Shinohara, Y
PAWEES & INWEPF International Conference 2018
開催年月日: 2018年11月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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森林域におけるGCOM-C ETindex推定アルゴリズムの精度検証
梅野大樹, 篠原慶規, 多炭雅博
第26回日本雨水資源化システム学会大会研究発表会
開催年月日: 2018年11月
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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The Development Conditions of Debris Flows at Mt. Unzen Fugen-Dake 国際会議
Yoshinori Shinohara, Haruka Tsunetaka, Gaku Kitamoto, Norifumi Hotta, Hisanobu Mitsutake, Toshiyasu Ueno
INTERPRAEVENT 2018
開催年月日: 2018年10月1日 - 2018年10月4日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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3型式の転倒マス型雨量計が有する計測誤差と遮断量評価への影響
飯田 真一, Levia Delphis, 南光 一樹, Sun Xinchao, 清水 貴範, 玉井 幸治, 篠原 慶規
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2018年9月12日 - 2018年9月14日
記述言語:日本語
森林による遮断量は降雨量の1~3割に相当することが知られており,森林流域の水収支を明らかにする上で重要な要素である.遮断量は林外雨から樹冠通過雨と樹幹流を差し引いて求められる(遮断量 = 林外雨量 -(樹冠通過雨量 + 樹幹流量)).そして,転倒マス型雨量計を用いて林外雨量と樹冠通過雨量を計測する場合が多い.しかし,転倒マス型雨量計は高強度の雨量を過小評価することが知られており,正確に遮断量を計測するためには,動的補正が必要である.そこで,本発表では3型式の雨量計を用いて遮断量を評価する場合を想定し,林外雨と樹冠通過雨を同型式の雨量計で計測する場合と,異なる型式を組み合わせて利用する場合について検討を行い,補正適用の有無が遮断量の評価に与える影響を明らかにした.なお,この内容は次の論文[Iida S., Levia D.F., Nanko, K., Sun, X., Shimizu T., Tamai K., Shinohara, Y. (2018): Correction of canopy interception loss measurements in temperate forests: a comparison of necessary adjustments among three different rain gauges based on a dynamic calibration procedure. Journal of Hydrometeorology, 19, 547-553.]を抜粋し,一部解説を加えたものである.
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Development of a model for estimating the occurrence of debris flows at Mt. Unzen 国際会議
Shinohara Y., Tsunetaka H., Gomez C., Kitamoto G., Hotta N., Sakai Y., Sakamoto M
16th International Symposium on Geo-disaster Reduction
開催年月日: 2018年8月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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The controls of Mass-movements on drifted wood production and residence during the July 2017 Asakura Disaster, Kyushu, Japan 国際会議
Gomez C., Tsunetaka H., Shinohara Y., Uchida T., Shimizu M.
16th International Symposium on Geo-disaster Reduction
開催年月日: 2018年8月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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In 27 years, lahars have reached some maturity at Mt Unzen Fugendake: geophysical and geomorphometric evidences 国際会議
Gomez C., Hotta N., Tsunetaka H., Shinohara Y., Sakai Y., Kitamoto G., Sakamoto M.
16th International Symposium on Geo-disaster Reduction
開催年月日: 2018年8月
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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Rainfall partitioning in an unmanaged dense Japanese cypress forest: Occurrence of inner change in sub-canopy
Jeong, S., Shinohara, Y. , Inoue, A., Otsuki, K.
日本森林学会大会
開催年月日: 2018年3月27日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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スギを対象とした複数の樹液流速測定法の検定
飯田真一・竹内真一・小南裕志・篠原慶規・野口正二
日本森林学会大会
開催年月日: 2018年3月26日 - 2018年3月29日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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Use of a large-scale rainfall simulator reveals novel insights into stemflow generation
Levia, D.F., Iida, S., Nanko, K., Sun, X., Shinohara, Y. and Sakai, N.
2017 AGU Fall Meeting
開催年月日: 2017年12月11日 - 2017年12月15日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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Temporal sequencing of throughfall drop generation as revealed by use of a large-scale rainfall simulator. 国際会議
Nanko, K., Levia, D.F., Iida, S., Sun, X., Shinohara, Y. and Sakai, N.
2017 AGU Fall Meeting
開催年月日: 2017年12月11日 - 2017年12月15日
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
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Artificial sap flow measured by heat field deformation and heat ratio methods in the laboratory 国際会議
Iida, S., Takeuchi, S., Kominami, Y., Shinohara, Y.
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
開催年月日: 2017年5月25日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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3次元計測技術の土石流研究への適用性と課題
經隆 悠,堀田紀文,今泉文寿,早川裕弌,篠原慶規,酒井佑一
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2017年5月25日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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阿蘇中央火口丘における崩壊地分布の特徴 -3豪雨イベント間の比較-
矢野敦久,篠原慶規,久保田哲也
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2017年5月25日
記述言語:日本語 会議種別:口頭発表(一般)
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雲仙普賢岳水無川流域における土石流発生メカニズムの解明に向けて
篠原慶規,經隆悠,堀田紀文,北本楽,植野利康,光武久修
砂防学会研究発表会
開催年月日: 2017年5月24日
記述言語:日本語 会議種別:ポスター発表
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Determining Accuracy of Thermal Dissipation Methods-based Sap Flux in Japanese Cedar Trees
MP Su, Y Shinohara, S Laplace, SJ Lin, T Kume
EGU General Assembly 2017
開催年月日: 2017年4月23日 - 2017年4月28日
記述言語:英語 会議種別:ポスター発表
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降雨強度と樹種の違いが樹幹流量に及ぼす影響―人工降雨実験に基づいた検討―
飯田 真一, Delphis F. Levia, 南光 一樹, Xinchao Sun, 篠原 慶規, 酒井 直樹
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2017年
記述言語:日本語
樹体表面を流下する樹幹流は樹木の地際周辺に集中的に浸透するため、地下水涵養プロセス(Tanaka et al., 1996, Hydrol. Process.)や土壌水分の分布(Liang et al., 2007, Vadose Zone J.)に多大な影響を与える重要な水文過程である。しかし、樹幹流の降雨強度に対する応答についてはいまだ不明な点が多い。その理由として、自然条件下の降雨強度は刻一刻と変化するため、降雨強度そのものの影響を抽出しにくいことが挙げられる。本研究では、防災科学技術研究所の大型人工降雨実験装置を用いて、降雨強度を任意に変化させながら樹幹流の応答を実測した。対象樹種はスギ、ヒノキ、ケヤキ、ブナであり、樹高は約3~6mである。降雨開始からの積算雨量が30㎜に達するまでに発生した総樹幹流量は、降雨強度とともに増加する個体もあれば、減少する個体もあることが明らかとなった。このことは、降雨強度とともに樹幹流の流路を発達させ雨水を効率的に流下させることができる個体と、流路を発達させずに過剰な雨水を滴下させる個体が存在することを示唆している。
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Rainfall partitioning in an unmanaged dense stand for Japanese cypress (<i>Chamaecyparis obtusa</i>)
Seonghun Jeong, Kyoichi Otsuki, Akio Inoue, Ayumi Katayama, Yoshinori Shinohara, Masaaki Chiwa
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2017年
記述言語:英語
We monitored the partitioning of gross rainfall (P<sub>g</sub>) into throughfall (TF), stemflow (SF) and interception loss (I<sub>c</sub>) in a 20 m Χ 10 m plot at the 32 years old non-managed plantation of Japanese cypress (<i>Chamaecyparis obtusa</i>) (2,500 trees ha<sup>-1</sup>) in Fukuoka, Japan. The results showed that P<sub>g</sub>, TF and SF were 1757.4 mm, 1018.8 mm (58.0 %), 303.8 mm (17.3 %), respectively, which resulted in I<sub>c</sub> of 434.8 mm (24.7 %). Although I<sub>c</sub> ratio was comparable to those reported in previous studies in mature Japanese cypress stands (30 data set), SF ratio was the largest. We assumed that TF was diverted to SF when dropping from canopy due to the unpruned dense dead branches in this stand.
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篠原 慶規, 飯田 真一, 小田 智基, 片山 歩美, 蘇 曼萍, Sophie Laplace, 久米 朋宣
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2017年
記述言語:日本語
森林からの蒸散量を推定する際、樹液流計測法がしばしば用いられ、その代表例の1つにグラニエ法がある。グラニエ法では、樹木の辺材部に挿入したセンサーの出力値を樹液流速に換算する際、全樹種共通で利用可能なキャリブレーション式が用いられている。しかし近年、このキャリブレーション式を用いた場合、樹種によっては、実際の樹液流速を過小評価する可能性が指摘され始めている。本研究では、日本の最も代表的な樹種であるスギを用いて、このキャリブレーション式の精度を検証することを目的とした。森林総合研究所(茨城県つくば市)、東京大学千葉演習林(千葉県鴨川市)、九州大学福岡演習林(福岡県篠栗町)、国立台湾大学(台湾南投県)で直径10 cm程度のスギを計13本採取し、センサーを4方向に挿入し、真空ポンプを使って強制的に通水させ、キャリブレーション式の検証を行なった。その結果、既往のキャリブレーション式を用いた場合、すべての木で樹液流速を過小評価していた。そのため、グラニエ法に基づいて算出されたスギの蒸散量は、実際の蒸散量を過小評価している可能性が高いと考えられる。
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平岡 真合乃, 篠原 慶規, 正岡 直也, 福島 慶太郎, 五味 高志
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2017年
記述言語:日本語
森林斜面における浸透過程の把握は、土壌層を介した水循環や水文過程を評価する上で重要である。本研究では、竹林の根系分布と水の鉛直浸透や斜面方向の移動との関連性を把握した。京都府大山崎町天王山のモウソウチク林(稈密度8706本/ha)で散水試験を行い、稈からの距離の異なる2箇所の土層内3深度における土壌水分量の経時変化を評価した。区画の断面観察から、細根(直径<1cm)は地表から深度10cmまで、地下茎(直径>1cm)は深度30cmまでの分布が確認され、それ以深ではいずれも確認できなかった。散水開始から16時間後までの各土層における最大含水率とそれに至る経時変化から、土壌表層付近と深部では最大値や経時変化が同程度であり、比較的均質な土壌特性を有していると考えられた。一方、深度25cm付近では、地下茎の分布等によって含水率や流出応答が異なる可能性が考えられた。また、含水率の経時変化から、降雨時の土壌水分量の応答は稈からの距離によって異なる可能性が考えられた。本研究結果から、竹林では地表へ到達した水は樹冠通過雨や樹幹流に関わらず、地表の細根層に到達し、ここで斜面方向の早い流れの成分に分けられる可能性が明らかとなった。
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Rainfall partitioning in an unmanaged dense stand for Japanese cypress (Chamaecyparis obtusa)
Seonghun Jeong, Kyoichi Otsuki, Akio Inoue, Ayumi Katayama, Yoshinori Shinohara, Masaaki Chiwa
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2017年
記述言語:英語 会議種別:口頭発表(一般)
We monitored the partitioning of gross rainfall (Pg) into throughfall (TF), stemflow (SF) and interception loss (Ic) in a 20 m Χ 10 m plot at the 32 years old non-managed plantation of Japanese cypress (Chamaecyparis obtusa) (2,500 trees ha-1) in Fukuoka, Japan. The results showed that Pg, TF and SF were 1757.4 mm, 1018.8 mm (58.0 %), 303.8 mm (17.3 %), respectively, which resulted in Ic of 434.8 mm (24.7 %). Although Ic ratio was comparable to those reported in previous studies in mature Japanese cypress stands (30 data set), SF ratio was the largest. We assumed that TF was diverted to SF when dropping from canopy due to the unpruned dense dead branches in this stand.
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針葉樹人工林の地上部バイオマスと表層崩壊の関係ー1993年豪雨時の宮崎県椎葉村における解析ー 国際会議
矢野 敦久, 篠原 慶規, 久保田 哲也
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2016年
記述言語:日本語
森林成長に伴い、根系が発達し、森林の表層崩壊抑制機能が向上することが知られている。この関係を調べる際、森林成長の指標として林齢が用いられてきた。根系(地下部バイオマス)との関連性が林齢よりも強いと予想される地上部バイオマスを用いた方が、森林成長に伴う表層崩壊抑制機能の変化をより的確に表現できる可能性がある。そこで本研究では、この可能性を検証することを目的とした。本研究は、九州大学宮崎演習林内の大藪川流域で1993年9月の豪雨により発生した表層崩壊を対象とした。小班毎の地上部バイオマスと崩壊面積率の関係を調べた結果、地上部バイオマスが増加するにつれて崩壊面積率が指数関数的に減少する傾向が見られた。表層崩壊の発生には地形の影響が大きく関わるため、地形要因を含めたロジスティック回帰分析を行った。地形のみ、地形+地上部バイオマス、地形+林齢の3タイプのモデル間で、AICとROC曲線のAUCに基づいた比較を行った結果、地上部バイオマスを用いた場合と林齢を用いた場合で大きな違いはなかった。このことから、林齢の代わりに地上部バイオマスを用いても、予測精度の向上は期待できないと考えられる。
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モウソウチク林における土壌染色実験-浸透過程の可視化- 国際会議
篠原 慶規, 平岡 真合乃, 五味 高志
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2016年
記述言語:日本語
近年,モウソウチクの拡大が日本各地で報告されており,それに伴う水土保全機能の低下が懸念されている。表層崩壊発生や水資源貯留,植物成長と密接に関わる降雨の浸透過程は,植物根系の分布や構造と密接に関連している。この関連性について,草本や樹木を対象として研究が進められてきたものの,独特の地下茎構造を持つタケでは十分に調べられていない。本研究では,静岡県藤枝市滝沢の傾斜約40度のモウソウチク林3箇所において,染色液(Brilliant Blue溶液)を53-95 mm h<sup>-1</sup>で30分間散水した後,側面の断面を掘削し,鉛直方向と斜面方向の浸透過程を観察すると共に,選択流の存在の有無を確認した。モウソウチク林の地表は,厚さ5 cm程度のルートマットで覆われており,鉛直浸透より斜面方向の水移動が卓越していた。ルートマットより下層の土壌についても,一部,染色域が見られたが,深さ30 cmまでに点在した地下茎(直径3 cm程度)の位置とは対応していなかった。このことから,ルートマット内を斜面方向に流れる水の一部は,ルートマット内の切れ目等から土壌下層へ浸透するものの,地下茎が主たる浸透経路とはなっていないことが推察された。
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様々な放置年数の作業道における路面凹凸とその発生要因 国際会議
篠原 慶規, 増田 治美, 久保田 哲也
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2015年
記述言語:日本語
近年,森林管理における路網の重要性が見直されてきており,その整備が進みつつある。しかし,作業道において,長期的な路面侵食量やその要因を調べた研究はほとんどない。本研究では,放置された年数や地形条件などが異なる,福岡県内の作業道7路線で路面凹凸を比較した。それぞれの路線の8~25横断面,計101横断面で計測を行い,平均侵食深(dave)と最大侵食深(dmax)を算出した。各路線のdaveの平均値(Dave)は,比較的放置年数が短い路線ではばらつきが大きかったものの,比較的放置期間が長い路線では,放置期間が長いほうが,その値は大きくなる傾向があった。また,路線内で各横断面のdaveの違いを生み出す要因を調べたところ,比較的放置年数が長い路線では,各横断面の路面傾斜とdaveの間に正の関係が見られた。路面傾斜と年平均dave(dave /放置年数)の関係は,これらの路線で大きな違いはなかった。このことから,長期的に見ると,年平均の路面侵食量は,作設方法によらず路面傾斜によって一義的に決まる可能性がある。今後は,本研究とは異なる地形・地質学的条件,気象条件で同様のことが検証されることが望まれる。
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白山麓スギ林における雪の樹冠遮断量 国際会議
小倉 晃, 高瀬 恵次, 伊藤 優子, 篠原 慶規, 大槻 恭一, 丸山 利輔
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2015年
記述言語:日本語
森林の水循環に関する研究は数多く行われ,降雨についての水循環は研究が進んでいる。しかし,北陸地域でのその測定事例は少なく十分とは言えず,降雪・積雪・融雪の水循環についてはほとんど研究されていない。また,スギ林の雨の樹冠遮断については数多く研究されているが,雪の樹冠遮断の研究事例は数が少ない。そこで,石川県林業試験場(白山市三宮町)に隣接する約70年生のスギ人工林において,雨と雪の樹冠遮断量について2008から2014年度に測定したので,測定結果について報告する。各年度の最大積雪深は2008年度66.9cm,2009年度150.2cm,2010年度238.7cm,2011年度166.7cm,2012年度86.8cm,2013年度70.9cmである。このように多雪の年もあれば小雪の年もあった。測定の結果,間伐前の降雨期の樹冠遮断率は15%程度で,これは日本の針葉樹の平均的な樹冠遮断量と一致した。降雪期の雪の樹冠遮断率は降雨期に比べ10%程度多くなった。これは雪が樹冠に留まっている時間が雨よりも長いために降雨期よりも多く蒸発したと考えられる。2011年11月の間伐後の樹冠通過率は5%程度多くなり,雪の場合も同等であった。なお,2010年度は一部正確に測定できなかった。
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スギ人工林における間伐後の蒸散量と遮断蒸発量の変化 国際会議
篠原 慶規, 小松 光, 鶴田 健二, 野方 麻里, 大槻 恭一
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2014年
記述言語:日本語
スギ人工林において,蒸発散の主要な構成要素である蒸散量と遮断蒸発量を観測し,間伐前後で比較を行った。 九州大学福岡演習林(福岡県糟屋郡篠栗町)の山の神サイトに,10 m×10 mの試験プロットを2か所設定し,それぞれ蒸散量と遮断蒸発量の観測に用いた。山の神サイトは,2010年の時点で,39年生のスギ人工林で覆われていた。蒸散量観測プロットにおける間伐前の立木密度は1100本 / ha,平均直径は28.9 cm,平均樹高は28.9 m,胸高断面積合計は28.9 m<sup>2</sup> ha<sup>-1</sup>,葉面積指数は4.7であり,遮断蒸発量観測プロットもほぼ同様であった。本試験地では,2010年10月に間伐が行われ,本数,胸高断面積合計で約50%のスギが伐採された。蒸散量は,樹液流計測法を用いて観測した。遮断蒸発量は,林外で観測した降水量から林内で観測した樹冠通過雨量と樹幹流量を引くことで算出した。間伐後の蒸散量は間伐前の56%となった。 間伐後の遮断蒸発率は間伐前の57%となった。蒸散と遮断蒸発は,森林の蒸発散の主要な構成要素であることから,間伐は,蒸発散量を減少させ,水資源量を増加させる上で有効な手段であると考えられる。
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篠原 慶規
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2014年
記述言語:日本語
近年,西日本を中心としてモウソウチク林の拡大が報告されている。著者は,共同研究者と共に,モウソウチク林の拡大が,森林の公益的機能に与える影響を解明すべく研究を行っている。その一環として,蒸発散の主要な要素となる遮断蒸発量についても,モウソウチク林において計測を行い,他のモウソウチク林の計測結果,他の森林タイプの計測結果と比較を行った。著者らの計測結果も含め,国内のモウソウチク林の遮断蒸発量の計測例は3例存在する。これらの3つのモウソウチク林の林分構造(立木密度など)は異なるが,遮断蒸発量が降水量に占める割合である遮断蒸発率は,どのモウソウチク林でも概ね10%となり,他の森林タイプで計測された遮断蒸発率よりも小さかった。このことから,モウソウチク林は,その特有な樹冠構造が遮断蒸発量を小さくしていると考えられる。このことは,遮断蒸発のメカニズムを議論する上で有用な情報となろう。
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任意の地点における流出量の推定-地質と蒸発散を考慮して- 国際会議
篠原 慶規
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2013年
記述言語:日本語
水資源量や洪水発生の予測などを行う際、しばしば水文モデルが用いられる。しかし山地流域では、多くの場合、利用できるデータの種類や時間分解能に制約があり、水文モデルを構築する上で、十分なデータが利用可能な場合は多くない。本発表では、発表者らが取り組んできた、利用できるデータの種類や時間分解能に制約がある場所における水文モデルの適用例について紹介する。本発表では、まず、気温と降水量のみから積雪量、融雪量を推定する方法について、北海道札幌市のデータを用いて行った例を紹介する。次に、多雪地帯である富山県黒部ダム集水域において、気温と降水量のみから融雪流出モデルを構築し、日単位の流出量を再現した例を紹介する。さらに、同流域で行われた、月単位のデータから確率分布を用いて疑似日データを作成し日流量の確率密度関数を推定した試みを紹介する。最後に、既往の気象データや流量データが全く得られない場合、気温から推定される蒸発散量と地質のみから流量が推定可能かどうかについて言及する。
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水文・水資源学会研究グループ「森林水文学を考える若手研究者の会」活動報告ー第3回森林水文学を考える若手研究者の会- 国際会議
五名 美江, 篠原 慶規, 小田 智基, 山川 陽祐, 正岡 直也, 若原 妙子, 長谷川 規隆, 鶴田 健二, 平岡 真合乃, 飯田 真一
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2013年
記述言語:日本語
水文・水資源学は物理的・化学的・生物学的・社会学的側面を持つ学際的な学問であり、それぞれの分野においても、さらに細分化が進んでいる。一方で、森林と水循環に関わる分野に対する社会的な期待は高まっており、この分野に関する研究を志す学生や若手研究者は、将来展望をもって分野内外の現実的な課題やその他の研究課題に取り組む必要があると考える。森林水文学および関連分野の将来を担う学生および若手研究者が研究発表および討論を行う場を提供し、若手間の交流を図るとともに、これからの森林水文学について考え、各自の将来の展望や進むべき方向性を見出すために必要な情報を共有することを目的とし、「第3回 森林水文学を考える若手研究者の会」を2012年12月2日に東京大学生態水文学研究所赤津宿泊施設において開催した。その活動報告を行う。
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石川県白山麓スギ林における雪の樹冠遮断量 国際会議
小倉 晃, 篠原 慶規, 能登 史和, 大槻 恭一, 丸山 利輔
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2013年
記述言語:日本語
森林の水循環に関する研究は数多く行われ,降雨についての水循環は研究が進んでいる.しかし,北陸地域でのその測定事例は少なく十分とは言えない.また,森林域における降雪・積雪・融雪の水循環についてはほとんど研究されていない.また、スギ林の雨の樹冠遮断は数多く研究されているが、雪の樹冠遮断の研究事例は数が少ない。そこで、日本の造林面積が最も多いスギ林の雪の樹冠遮断量を2008から2012年度に測定したので、測定結果について報告する。各年度の冬期の特徴は次のとおりである。2008年度は最大積雪深が66.9cmで、測定期間以外に降雪は無かった。2009年度は最大積雪深が150.2cmで、1降雪が雨から雪、雪から雨となった。2010年度は最大積雪深が238.7cmで1月は気温が低く湿った雪でなく乾いた雪が比較的多く降った。また、樹冠の雪は2月14日までずっと見ることができた。2011年度は最大積雪深が166.7cmで、測定期間の前半は気温が高かったが、後半は気温が低めであった。2012年度は最大積雪深が86.8cmで11月から冬型の気候は続いたが、途中降雨も多く、比較的小雪となった。また、2011年11月に間伐を行った。測定の結果、降雨期の樹冠遮断量は間伐前が15%程度で、これは日本の針葉樹の平均的な樹冠遮断量と一致した。また、間伐の影響によって5%程通過雨量が多くなった。降雪期の雪の樹冠遮断率は降雨期に比べ10%程度多くなった。これは雪が樹冠に留まっている時間が雨よりも長いために降雨期よりも多く蒸発したと考えられる。また、間伐の雪の遮断率の影響も雨と同じで5%程度通過雨量が多くなった。なお、2010年度は正確に測定できなかったので結果から除いた。
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スギ人工林における,樹液流速の樹幹内変動 国際会議
篠原 慶規, 鶴田 健二, 小倉 晃, 能登 史和, 大槻 恭一, 丸山 利輔
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2011年
記述言語:日本語
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スギ人工林の樹液流特性の地域間差:―台湾南投、九州福岡、本州石川の比較 国際会議
久米 朋宣, 篠原 慶規, 邱 湞瑋, 野方 麻里, 曾 涵, 小松 光, 大槻 恭一
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2011年
記述言語:日本語
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モウソウチク林における地表流とバイオマットフローの観測 国際会議
篠原 慶規, 藏本 康平, 小松 光, 井手 淳一郎, 大槻 恭一
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2011年
記述言語:日本語
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モウソウチク林と隣接する広葉樹林における水循環の違い 国際会議
篠原 慶規, 藏本 康平, 小野澤 郁佳, 小松 光, 大槻 恭一
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2010年
記述言語:日本語
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藏本 康平, 篠原 慶規, 井手 淳一郎, 小松 光, 大槻 恭一
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2009年
記述言語:日本語
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モウソウチク林における樹冠遮断量推定のための樹冠通過雨量と樹幹流量のサンプリング戦略 国際会議
篠原 慶規, 小野澤 郁佳, 智和 正明, 藏本 康平, 久米 朋宣, 小松 光
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2009年
記述言語:日本語
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樹液流計測を用いた流域スケールの蒸発散推定にむけて:斜面上下部のヒノキ人工林の蒸散量の比較 国際会議
久米 朋宣, 鶴田 健二, 小松 光, 篠原 慶規, 大槻 恭一
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2009年
記述言語:日本語
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気温と降水量のみを入力データとして用いた熱収支法による融雪量の推定 国際会議
篠原 慶規, 小松 光, 大槻 恭一
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2009年
記述言語:日本語
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放棄ヒノキ人工林における樹冠遮断量の推定 国際会議
篠原 慶規, 井手 淳一郎, 東 直子, 小松 光, 久米 朋宣, 智和 正明, 大槻 恭一
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2008年
記述言語:日本語
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日最高,最低気温から日全天日射量を推定する方法の日本への適用可能性 国際会議
篠原 慶規, 小松 光, 大槻 恭一
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2008年
記述言語:日本語
日射量は,水文モデルなどの入力データとしてしばしば必要だが,気温や降水量などと比べると観測地点は非常に少ない.そのため,全天日射量を推定する数多くの方法が考案されており,その中の1つに気温の日較差を用いる方法がある.本研究では,この方法の日本での適用性・精度について,気象官署の観測値を用いて調べた結果,以下の3点が明らかとなった.(1)モデル中に含まれる経験定数A,Cを観測値から決定した場合,バイアスはほとんどなく,RMSE = 4.40 MJ m-2 s-1程度で推定可能であった.(2)経験定数A,Cを観測値から決定できない場合, A = 0.76,C = 2.2と与えることで,A,Cを地点ごとに決定する場合と同程度のRMSEで全天日射量の推定が可能である.(3)この方法による全天日射量の推定精度は,約200km離れた地点での観測値を用いる場合とほぼ同程度であるため,この方法は200km以内に全天日射量観測地点がない場合に有用である.
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篠原 慶規, 熊谷 朝臣, 大槻 恭一, 久米 篤, 和田 直也
日本森林学会大会発表データベース 日本森林学会
開催年月日: 2007年
記述言語:日本語
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気候変動に伴う温度上昇が山岳地域の河川流量に及ぼす影響 国際会議
篠原 慶規, 熊谷 朝臣, 大槻 恭一, 久米 篤, 和田 直也
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2007年
記述言語:日本語
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篠原 慶規, 熊谷 朝臣, 大槻 恭一, 久米 篤, 和田 直也
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会
開催年月日: 2006年
記述言語:日本語
冬季の急激な温度上昇、流量の増加が報告されている富山県黒部川流域の黒部ダム集水域において、融雪流出モデルを構築し、水収支解析を行なった。構築されたモデルは蒸発散モデル、融雪モデル、流出モデルの3つのサブモデルから構成されており、蒸発散モデルにはマッキンク式を、融雪モデルにはDegree-day法を、流出モデルには指数関数型タンクモデルをそれぞれ用いた。指数関数型タンクモデルのパラメータ決定は、積雪の影響が無い3ヶ月間のみで行なった。その結果、降水量の推定には課題を残したものの、年間を通して高い精度で流量を推定することができた。また、冬季の流量の増加は、基底流出量の増加と密接に関わっていることが示唆された。